起源は450年も前と言われる、初子を祝う各町の一大行事。
毎年ゴールデンウィーク、５月３、４、５日の三日間。
日本のほとんどの人たちがそれぞれ家族や友人、彼女とバカンスをしている頃。
浜松市は凧揚げをしています。
子供の為の、大人の凧揚げです。
家族サービス？海外旅行？そんなもの浜松市のGWにはありません。僕も浜松に生まれ３４年。料理の修行で群馬、東京、大阪といましたが、GWに浜松まつり以外をしたことがありません。
浜松凧揚げまつり
元々はその年にその町で生まれた初子「長男」の誕生と成長を祈念するおまつり。
GWの３日間の昼間は海岸近くの中田島公園で、初子の家紋と名前、そして町内の大紋を記した大凧（大きいもので3.25m四方）を大の大人達が血眼で揚げます。そして他町と絡まった麻糸を摩擦で切り合ったり、技術で落としたり。もちろんケンカになります。
夜は、太鼓、ラッパ、笛をかき鳴らし、何百人という同じ法被を着た若衆たちと練り歩き、初子さんのお宅で盛大にお祝いをします。
今では市のイベントとして、観光事業のような扱いを受けていますが、本来は町主導。その町その町できちんと町内を統率し、他町との連携をとりながら独自に運営をしていました。
昔ながらの運営が今では難しく、規制が増え、主旨をわからぬ輩がトラブルを起こし、うまくお役所へ意見も届かず、毎年歯がゆい思いをしています。
言葉ではなかなか伝わらないですが、凧揚げの面白さは揚げてみないとわかりません。
たかが凧揚げと思っていると大怪我します。軍手を何重にしても麻糸の摩擦で瞬時にボロボロ、法被も継ぎはぎだらけ。僕に至っては骨折まで経験しました。情けない。
統率力、判断力、知識、技術、経験値、単に腕力、そしてハッタリww、色々な素質と努力が必要なんです。
GWを費やす価値のある大人の時間です。
詳しく知りたい方はこちら。